2012/12/29

温泉とワインの小旅行(Aya)

AyaHideともに仕事納め。

変化の1年の締めくくりは自宅から170マイル(270キロ)南にあるPaso Roblesへ久しぶりの家族旅行をした。目的は温泉とワイン。このあたりでは硫黄泉が出るらしく、兼ねてから一度体験してみたいと思っていた。

まずはワイン!! 数多あるワイナリーのなかからどこを選んでよいのか判らないので、ワイン通の知人に紹介されたところをそのまま巡ることにした。

1軒目、Eberle (http://www.eberlewinery.com/)。Eberleはドイツ語で小型イノシシという意味らしい。正面にはイノシシの銅像、ワインのラベルにもイノシシ。

無料テイスティングの末、歳末セール(?)で半額になっていたZinfandelを1ケース12本と、美味しかったChardonnayを2本購入。

 2軒目、Peachy Canyon (http://www.peachycanyon.com/)はこじんまりとした家族経営のワイナリー。教えてくれた知人からはZinfandelが美味しいと聞いていたのだが、もうZinは12本買ってしまったし・・・ということで敢えて別の葡萄を2本。

Viognier(左)はとても華やかでフルーティな香りがする白。収穫量があまりない種類らしい。たぶん、口にするのは今回が初めて。

右のMalbecは味、ラベル、商品名(Ms Behave)の総合得点が高かった。



この時点でテイスティング12種。極楽ごくらく。

「退屈!」を繰り返し邪魔をするだろうと思っていたYuuは、かんばん猫ちゃんとたわむれてご機嫌でいてくれた。




「もう1軒だけ!」とムスメに懇願して訪れた3軒目はL'venture (http://www.aventurewine.com/)。長年フランスのボルドーでワインづくりをしていた人物が、Paso Roblesの地に魅かれ、このワイナリーをはじめたのだという。ブドウ畑の間を通る舗装されていない道を奥深くすすむと、突然現れるこの壁画が印象的。

ワインの味はここが一番だった。ただ、お値段も一番だったので、特別な時に飲もうね、という約束で2本購入。テイスティングでもらえるリーデル社のグラスもステキ。

L'Aventure 2010 Côte à Côte (42% Grenache, 34% Syrah, 24% Mourvedre)
2010 L'Aventure Optimus (55% Syrah, 27% Cabernet Sauvignon, 18% Petit Verdot)

ああ満足まんぞく。で、宿にチェックイン。Paso Robles Inn (http://pasoroblesinn2.reachlocal.net/) はPaso Roblesダウンタウンの真ん中にあるホテルで、パティオにホットタブがついている(部屋によって硫黄泉または真水のお湯が出る)。久しぶりに入る湯船、しかも硫黄泉!! 大はしゃぎのAyaHideYouは、到着して1回、就寝前に1回、朝起きて1回と、温泉を堪能。

ささやかな贅沢で2012年の3人の頑張りに、ご褒美。

2012/12/26

ストリングマシン購入(Aya)

Yuuが試合/練習中に立てる「バチンッ!」という音に対するリアクションが、「またか・・・」に変わったのをきっかけに、真剣にストリングマシンの購入を検討開始した。

試合の直前に切ってしまったりすると、本当に焦ってしまう。閉店間際や開店直後のテニスショップに駆け込んで、

「試合があるんです。直ぐに張ってもらえませんか?」

とYuu本人に言わせテニス好きの店員さんたちの情に訴える作戦も、使いすぎるとその内効かなくなってしまうだろう。

コーチや知人に聞き取りをした結果選んだのはEAGNASというメーカーの手動式。価格に対する品質が良いらしい。一式で500ドルを切るのはありがたい。

昔の記憶を掘り起こしたり、Youtubeで調べたりして張り方をマスターしたHideに続いて、Yuuも勉強中(踏み台が必要)。いずれは自分でできるようにならなくちゃだもんね。

機織を彷彿とさせるような地道な作業と、ストリングを傷つけない丁寧さが求められる。今は未だ1本張るのに1時間弱かかるが、上達すれば作業時間を半分くらいにはできるらしい。

雨続きの冬休みで、Yuuは練習不足 & AyaHideは運動不足。せっかく購入したマシンがフル稼働するのはもう少し先かもしれない。2013年は今年以上にテニスに力を入れていきたいと思っている。

2012/12/19

Loving Gift(Aya)

「Ayaととーさんにプレゼントがあるんだぁ。クリスマスまで待ちたい?今ほしい?」

そんな風に言われたら今すぐ欲しくなっちゃう。

夕飯の後で学校のカバンから出してきたのは靴下でできた可愛いスノーマンとメッセージカード。今週に入ってからはすっかりホリデーモードで、ロクにお勉強授業が行われていない学校でみんなで作る時間があったらしい。

「わぁ、可愛いね!どうやって作ったの?」とスノーマンばかりに目が奪われていると、カードも読んでよ、とのこと。

らせん状に印刷された表紙の言葉は、それぞれの生徒が自分で考えたものらしい。

Yuuのメッセージにはこう書いてあった;

"Family is a loving Mom tucking me in at night, a serious Dad when we're playing tennis at the courts, Bright candles flickering in the dark, Happy when relatives come visit us, Warm when Dad joins us in the blanket, Some little lights dangling outside, Happy when Mom makes delicious foods, Family is cozy when everyone is together, Love Yuu" 

あれれ、これは、予想外に良いメッセージ。思わず、深く、感動してしまった。

「Aya~泣いてるの~?」心の準備ができていなかったから涙でちゃったよ。

Hideに手渡して読むように促すと、「ん?tucking me in って? flickering って光が揺れるってこと?・・・」んもぅ、笑っちまうじゃないか。

日本語にするのは難しいけど、こんな感じだろうか;

「わたしの家族には、夜ねかせてくれるやさしいお母さんがいるの。テニスをしんけんに教えてくれるお父さんがいるの。くらい時は、家の中でろうそくがちらちらと光っているの。親せきが遊びに来てくれるととてもうれしいし、毛布にくるまっている時にお父さんが入ってくるととってもあたたかいの。家の外には小さなライトがいくつかぶら下がっているの。お母さんがおいしいお料理を作ってくれるととってもうれしいの。家族はみんないっしょにいるのがあんしんなの。Yuuより。」


2012/12/11

小学生女子の友人関係(Aya)

普段は学校のことをあまり語らないYuu。
Hideが出張中のある日、2人で夕飯を食べていると唐突に最近の出来事を話し始めた。

いつも昼休みに遊ぶグループの仲間が、時折彼女を仲間はずれにしたり意地悪をしたりするのだという。思い当たる理由はない。一緒に遊びたいだけなのに逃げられたり、遊んでいても自分だけ蚊帳の外にされたりすることがあるのだという。たどたどしい口調で説明する内に目が涙でいっぱいになっていった。

ああやはり、この年齢の女の子には避けて通れないことなのだろうか。自分の小学生のころの苦い経験もよみがえる。

話をじっくりと聞いた後で、彼女のそれ以前の行動について一緒に振り返る。誰に対してもフェアな行動をとっていたか、相手の気持ちになって考えることはできているか、理由もなく意地悪をしたりしていないか。どうやら仲間はずれの直接的な原因に心当たりはないらしい。

では間接的には何かあるのだろうか。Yuu以外のみんなは4年生でも同じクラスになったがYuuだけは別であること、幼馴染みのように昔から一緒に遊んでいた彼らに対して、Yuuは新参ものであること、1人ひとりと話をする限りはやさしくしてくれるのに、グループになると意地悪になることなど、彼女なりに考えて話してくれた。

推察するに、確固たる原因はないのだと思う。友達同士のちょっと行き過ぎた仲間意識に端を発し、やがて誰からともなく仮想弱者を作り出して意地悪の標的にするなんていう話、きっとどこの小学校にもあるのだろう。それでも親としては心が痛む。こんなときどうやって彼女の力になることができるのか。

話を聴きながら、自分の経験を掘り起こし、考える。

『Yuuがお友だちに対してまちがったことをしていないと自信がもてるのであれば、これからもその正しい行動を続けなさい。とーさんと私は、Yuuがお友だちを大切にできる子だと信じているから、あなたはあなたのままでいたらいい。いつものなかまと話ができるのであれば、どうして仲間はずれにするのかを聞いたり、やめてほしいとお願いしたりしてみたらいい。それでももし、いじわるをやめてくれないのであれば、他に良い時間をすごせる友だちがたくさんいるのだから、その子たちと遊んだらいいよ。』

というようなことを話すと、スッキリとした顔で、うん、と頷いたが、『でも、仲良しのお友だちとか、親友とよべるお友だちもほしいんだよね』と言い添える。

『親友というのは、お互いを大切にするし、尊敬し合えるお友だちのことだね。そういうお友だちをつくろうね。』

翌日からまた愉しそうに学校に出かけていったYuu。数日するとまた仲間はずれがあったらしい。今度はさほどめげた感じでもなく報告してくれた。『なんかヤな感じだから、明日からAとかJとかと遊ぶ(A君とJ君はだれにでもフェアらしい)』とのこと。数日前と違うのは、起こった出来事に対して毅然と対応しようとしているところ。自分は間違っていないという自信があるのだろう。

Yuuの様子を観察するのと並行して、担任の先生には報告をしてある。何か変化があれば知らせてくれるほか、機会をみてYuuと話をしてみてくれるとのこと。親や担任に相談できている内は大丈夫。こういう経験を経て、友だちとの上手な付き合い方やバランスのよい距離感をみにつけていってくれればいい(難しいことだけど)。

しかし、女の子同士の面倒くさい人間関係や湿っぽいメンタリティは万国共通なんだろうか。この種の経験がYuuの心の成長にとって必要なことなのかは分からない。テニスやバスケットボールなど、活動の目的があって集まった女の子たちの爽やかで真っ直ぐな連携も知っているだけに、余計なことにも思えてしまう。

やっぱり、この子はスポーツ漬けにしておくのが一番かな。嫌なことがあった後の週末は、バァバに買ってもらったテニスウェアととーさんのお土産のオロナミンCでご機嫌。

2012/12/09

2012年さいごで達成(Aya)

今年最後のトーナメントは再びOpenにチャレンジ。悪天候に振り回され、1週間延期になった上に、すべての試合が1セットマッチとなる残念な展開となった。

今回のダブルスは、同じ9歳6月生まれの井上雛ちゃんと。初めて組むこともあってか2人とも緊張気味。実力では負けないペア相手に、おしくも敗退してしまった。シングルスとはまったく別のスポーツであることを実感。


気を取り直してシングルス1回戦。相手はダブルスで対戦したペアの片方で、ランキングはYuuの少し上。これはチャンスあり。ダブルスで悔しい思いしただけになおさら負けるわけにいかない。

ただし、1セットマッチというフォーマットは魔物。ちょっとした勢いだけでコロッと負けてしまうこともある(その逆もあるわけだけど)。やはり少し緊張気味で入ってしまった冒頭、しょうもないエラーがいくつか出てしまう。が、ラッキーにも相手の選手もミスが多い。流れを取り戻すチャンスを得て4-2リード。ここから相手の思い切りのいい攻撃が出始める。流れをつかまれてしまうと簡単に逆転負けもありうる展開で、得意の足を使ったディフェンスが活き5-2。そのまま流れに乗って6‐2で勝利した。しかし、1セットマッチは短すぎる・・・。

なんとなく消化不良ではあるが、今年中にOpenの部で1勝したいという念願が最後の最後で叶ったし、まあいいか。しかも、この大会は昨年12月に生まれて初めて出たトーナメント。1年前に8歳Noviceで出ていたおチビが、1年を経て12歳Openに出るおチビにまで成長したのだから、記録に値する。

続く2回戦はNo1シードと対戦。ランキングも18位と、北カリフォルニア12歳でもトップレベルにいる選手。安定して深く、重さもスピードもあるスピンボールに対応できず、1-6敗退。

次の目標を、「10歳になる前にあの子(≒ランキング20位以内の選手)に勝つ」に定めることにしたらしい。これまた、高い目標だこと。

今年最後の試合が終わったところで、2012年のYuuのテニス記録をまとめてみた。
12歳の部に挑戦しようと決めた5月。毎週末試合をしていた夏。NoviceからChallengerにレベルをシフトしたのも夏。背伸びをしてOpenを視野に入れ始めた秋。Openでの初勝利。

よく成長したと思う。

出場トーナメント数:19
 総試合数:58
 勝数:39
 負数:19

主な成績:
 Niru's 12歳 Novice シングルス 3位 (5月6日)
 Mission Peak 12歳 Novice シングルス 優勝 (6月6日)
 Palo Alto 12歳 Novice シングルス 準優勝 (7月29日)
 Berkeley 12歳 Challenger シングルス 3位 (8月5日)
 Los Gatos 12歳 Novice シングルス 準優勝 (8月11日)
 Niru's 12歳 Challenger シングルス 準優勝 (8月19日)
 Cupertino 12歳 Novice シングルス&ダブルス 優勝 (9月23日)
 Seascape 12歳 Challenger シングルス 優勝 (10月7日)
 Mission Peak 12歳 Challenger シングルス 3位 (10月21日)
 Mission Peak 12歳 Challenger ダブルス 準優勝 (11月24日)
 
ランキング推移:
 5月:237/6月:181/7月:192/8月:169/9月:111/10月:107/11月:88/12月:78

来年の試合は1月5日から早速始まる。本人はすでに来年に向けて鼻息が荒い。

2012/12/02

雨天バスケ(Aya)

Hide不在の週末に冬の嵐に見舞われた北カリフォルニア。大雨による停電は初めての経験(だが、近隣の人に聞くと全然珍しくないらしい)。エントリーしてあったテニスの試合は遅れに遅れた上、試合途中で延期になるなど、天候に振り回されてしまった。

通常なら「テニスないなら何すればいいの?!」と、退屈する前から退屈をアピールするYuuだが、今週末はその心配は無用。代わりにバスケに行けばいいんだもん。

当初は参加できないかもしれないと連絡してあった土曜の朝練も日曜のリーグ戦も、結果的にはバッチリ参加することができた。雨のシーズンに屋内スポーツをさせるのは良い選択だったかもしれない。

試合前の練習は長身のLaurenとペアでシュート&リバウンド。Yuu必死のジャンプでようやく彼女の頭を越えるくらい(苦笑)

公式戦初戦の対戦相手は経験豊富なプレーヤーが何人もいる強そうなチーム。冒頭からテンポのいい試合になった。
開始早々、Yuuのバスケが進化しているのに驚かされる。練習試合の時はどこに行けばいいのかオロオロしていたオフェンスでは、空いている場所をみつけて素早く入ることができるようになっている(視野が広がっている)。そこへ序盤、絶妙のパスが通り、ゴール下からシュートを決めるという奇跡的な場面を目撃。身体の小ささと足の速さを上手く使えるよう、コーチが上手に教えてくれているのだろう。出張中のHideが見逃したものは大きい。

前回の試合に比べメンバー全員がパス回しが格段に上手くなっていて、前後左右にボールを回しながら相手のディフェンスを崩し、真ん中を空けてゴールを狙うというパターンの攻撃が効果を発揮した。

相手のアグレッシブなディフェンスに身体が当たってふっ飛ばされたり、顔を叩かれたりして、テニスにはない身体の接触に少し驚かされることもあったが、終始生き生きとプレーするYuu。

ディフェンスでは“スパイ”という役割を与えられているらしい。要は、ゴール下で台形を作ってゾーンディフェンスする4人のチームメイトに対し、Yuuは特にゾーンを定めず、ボールをもっている相手にくっついて動きを阻止したりパスをスティールしたりする役回りらしい。これまた、Yuuにぴったりの配役。

常に数点リードで展開した試合は23対16で勝利。幸先の良い出たしとなった。

Yuuの課題はドリブル。速い足と背の低さをさらに生かすにはドリブルの技術を習得し、誰にもスティールできない(バウンドが低すぎるから)速攻ができれば強いと思う。

いやしかし、テニスに役立つクロストレーニングと思って始めさせたバスケなんだけど、想像以上に面白くてこちらもハマってしまいそう。

2012/11/25

悔し涙のほうがしょっぱい(Aya)

去年のThanksgivingは優雅な?ハワイ旅行。今年はYuuのテニスに時間を注ぐことにした。3戦連続でOpenの大会に出て、いずれも1回戦負けしていたYuu。連休を利用した3日間の大会ではChallengerの部でシングルス、ダブルスともにエントリーした。

大会によってはYuuのランキング(北カリフォルニア80位台)で第1シードがつくこともあるChallenger。今回は近隣で大きな大会がなかったこともあり、強豪選手が続々エントリー。12歳以下だけで32ドローと女子の大会にしては大規模になった。当然Yuuはノーシード、しかも第1シードの山に入ってしまった。

1回戦はBye、2回戦は6-0、6-1で快勝した後、ダブルスの1回戦(8-6勝)を挟んでシングルス準々決勝。第1シードの相手は長身の10歳で、ランキング40位台。運動神経抜群でいつもニコニコ笑顔が爽やかな選手。

第1セット、途中までサービスキープに成功し食らいつくも、ダブルフォルトで1つ落とすと暗雲が。それでも気持ちを前に前に、速球に頑張って対応する。2-4の15-30でのラリー中、エース級の球を追いかけた時に勢い余って大転倒。左ひじに大きな擦り傷を作ってしまい手当を要した。

ここまで頑張りで充分いいところ見せてくれたと思っていたのだが、第1セットを3-6で落とした後、第2セットでさらに集中力をあげてきたYuu。最近集中的に練習していたサイドへの打ち分けや、打ちこまれた時の球の処理が冴えわたりあっという間に5-0。そこから少しペースを落としてしまい5-2に追いつかれるも、逃げ切って6-2。この時点で、HideAyaはもちろん、相手の選手や他の観客の期待を大きく上回る素晴らしいテニスを見せてくれた。怪我をしたことで気持ちがちょっと切り替わったらしい。怪我の功名。

ここまできたら勝たせてあげたい。最初の5ポイントが重要だからとアドバイスして送り出した10ポイントタイブレーク。やはり緊張していたらしく得意のフットワークがさえない。相手の選手はさすがに経験豊富なだけあり、無理をせず緩やかなロブ系のボールでYuuのミスを待つ作戦。ペースの変化にも戸惑ってしまい3-10で敗退。

残念、無念。ここでもう1セットやれてれば、違う結果だったかもしれない。憎らしや10ポイントタイブレーク。この数ポイントの差で簡単に勝敗を分けてしまう。が、試合のフォーマットを憎んでも仕方ない。素晴らしい選手と素晴らしい試合ができたのだからそれでいいじゃないの。

爽やかな笑顔で記念撮影した後、トコトコと歩み寄ってきたYuu。目にはいっぱいの涙をためて悔しそう。「勝ちたかったね」と声をかけるとコクンと頷いて数秒間ぎゅっと抱きついてきた。こういう風に悔しさを表現したのは初めてのこと。力をめいっぱい発揮して、自分でも良いテニスができたと思っているのだろう。だから尚のこと、手が届きそうだった勝利を逃したのが悔しいに違いない。


気を取り直して、翌日曜日はダブルスの準決勝に臨んだ。今回ペアを組んだのは同じ9歳のMia。テニス協会のキャンプで初めて会い、その後夏のトーナメントで決勝戦を戦う機会があって以来、何度か一緒に練習している。

前夜の小雨と霧のせいでまだ湿ったコートで始まった準決勝。実力的にはYuuたちの方が上なのだが、なんとなくペースがつかめないというかシックリこない感じの試合は8-6と、あわや負けるかと思わされる場面もあった。

決勝までの30分間で、YuuもMiaもそれぞれお父さんから色々とアドバイスを受ける。Yuuには、積極的にボレーに出ること、速い球でもボールから逃げずきちんととらえることを指導。

臨んだ決勝戦、相手はシングルスで負けた第1シードの彼女と、今大会ではシングルスで14歳の部に参戦しているさらに強豪のペア。挑戦者のMiaとYuuがどこまで頑張ってくれるか。

序盤からいい感じのスタートを切った2人。Mia得意のフォアハンドストロークと、Yuuのいいボレーが何本も飛び出す。負けるもんかという気迫が感じられるプレーは見ごたえあるものだった。一時リードする場面や、相手ペアを焦らせることもあり、最後は実力差で敗退したものの、本当にいい試合をしたと思う。

しばらく負け試合が続いていた中で、久しぶりに準優勝のタテがもらえたのも、励みになったのではないか。

3日間の日程を終えた日曜日の夜、3人で夕飯をつついていると、Yuuが突拍子もなく「かなしい時とくやしい時の涙はどっちがしょっぱいか知ってる?」と聞いてきた。おや、昨日の涙の意味を自分で再確認しているのか?!と思って「くやしい時の涙?」と返すとそれが正解だという。

「くやしい時のほうがなみだの水分が少ないから、なみだにふくまれる塩分の割合が高くなるからだよ」

ん?!なんかどこかで聞き覚えのあるくだり・・・・。冷蔵庫に貼ってある公文の「なぜなぜカレンダー」の一こまじゃないの。

でもきっと、これを言いだすのは、昨日の涙が今までで一番しょっぱかったからだろうね。でもこれからもっと、うんと、しょっぱい涙の味を知ることになるね。とーさんとAyaはそれに一生懸命付き合おう。

2012/11/18

デビュー(Aya)

冬季バスケットボールチームに参加しているYuu。数回の練習をこなしただけの初心者だというのに、早くも最初の練習試合が行われた。本人は前日からウキウキ。「きんちょうする~★」といいながら、でも目がキラキラしている。本当、根っからのスポーツ少女。

XSのユニフォームを支給してもらったのだが、上のジャージをショートパンツに入れると背番号が隠れてしまいそうになる。チームメイトの中でも群を抜いて長身のLaurenとは、その差40センチ。漫才コンビみたい。試合開始が待ち遠しくてピョンピョン跳ね回るYuuに対し、極端に緊張しているLauren。なんと泣き出してしまった。まぁ、身体の大きさと肝っ玉のデカさが比例する必要はない。

そうはいってもまだまだド初心者のYuu。どうしていいのか分からず右往左往する場面や、チームメイトからパスを回してもらえずに残念そうな表情もチラホラ。それでも、フリースロー1本、スチール1本、リバウンド1本と、バカ親を喜ばせてくれる程度の活躍はしていた。足が速いことに注目した監督が、「とにかくボールを持っている相手についてディフェンスしろ」と命じたらしい。チョロチョロと動き回っては攻撃の邪魔をしようとしていた。

 試合は8分のピリオドが5セットというフォーマットで行われる。10人のチームから5人ずつがピリオド毎に交代。最終ピリオドでは途中のタイムアウトでも交代し、全員が平等にプレーできるようにアレンジされていた。ベンチにいる間は大きな声でチームの応援をするなど、テニスでは経験できない一体感を愉しんでいるようにみえたYuu。終了後の笑顔もいっそう爽やかだった。
テニスの練習や試合とのスケジュール調整が大変だけど、冬は雨でテニスができなかったり、トーナメントの数が少なかったりするので、屋内でできるバスケットボールという選択はちょうどよかったかもしれない。

いっぱい動いて、お腹減らして、食べて、大きくなれ!!

2012/11/16

売却(Aya)

考えた末、横浜の自宅を売ろうということになった。

生まれ育った町でもひときわ風格のあるマンションで、憧れとまでは言わないがまさか自分が所有することができるとは思っていなかった物件。2010年の夏にスウェーデンから帰国した時に、タイミングよく、少し背伸びすれば買える値段で手に入った時は本当にうれしかった。年老いたというには何十年も早い気がするが、でもそのうち老いていくであろう両親の近くにいるのも、さんざん実家を食い物にしてきた長女が最後にいい顔するにはちょうどいいと思っていた。

あっという間に状況が変わり、1年と住まずに渡米。2~3年の駐在かとおもいきやその会社とは縁がなくなって、永住権取得。よほどのことがなければ、当面は帰らない。

ならば賃貸でと当初は考えたのだが、要は割が合わない。思い入れがあるからと言って、ペイしないものを所有し続ける余裕はないという結論に至るまで、数ヶ月間の空室期間を経てしまった。

でもいざ心を決めてしまえば、苦渋の決断、というほどのこともなく、むしろ潔くスッキリした気分。少しでもよい値段で買い手がつくよう祈るのみ。向こう数週間で不動産業者を選定し、12月初頭にも売り出しできればいいと思っている。

しかし、本当に良いマンションだったよなぁ。

2012/11/12

ヤスがきた(Aya)

横浜のテニス友だちが2週間のサンノゼ出張の合間をぬって、週末に遊びに来てくれた。天気には恵まれたが冷え込んだ土曜日、Hideが計画したのは典型的な観光コースではなく、地元スタンフォード大学で行われたフットボール観戦。

ルールも知らないんだけど・・・と、初めは半信半疑だったのだが、やはりスポーツはライブ観戦に優るものなし。あっという間に引き込まれてしまった。方耳でHideの解をも聞きながらルールも大方理解することができた(気がする)。

続いて、お決まりのGoogle本社へ。休日で人がいないのをいいことに、社員が構内を移動するために用意されている自転車を拝借して記念撮影。

明けて日曜日、やはり晴れに恵まれ絶好のテニス日和になった。ヤスには予めラケットをもってくるようにお願いしておいたので準備もバッチリ。近所の公園で9時から4時間、ヒロも交えてたっぷり愉しむことができた。

帰宅後もお決まりのバーベキュー。開催中のATP London Finalをデオを観戦しながら、昼間から呑むお酒は美味。

何も観光らしいことはできなかったけど、忙しい出張の合間をリラックスしてすごしてもらえただろうか。

次は家族でゆっくり遊びに来てくれるといいね。

2012/11/07

GMO食品と州法案37(Aya)

6日に行われた大統領選挙は、思ったとおりオバマ大統領が再選された。ここカリフォルニアに住んでいると、ロムニー氏の支持者はいったいどこにいるんだろう?!というくらい圧倒的に民主党寄りだが、中部~南部にかけては全く異なるというのだから興味深い。私たちに永住権を与えてくれたという個人的な理由も含め、オバマ氏の再選はIshikawa Familyとしては歓迎。

(今でこそ思うが、高校時代を1年間ノースダコタ州ですごした自分は結構精神力が強かったのではないか。"真っ赤" =共和党派=保守的な州な上に、白人が95%超とくれば、周囲の目が私に必ずしも優しかったわけではないはず。知らぬが仏とはこのこと。)

大統領選挙と併せてこの日に行われた数多くの住民投票の中で、注目していたのが遺伝子組み換え食品の表示義務化に関する法案(プロポジション37)。スーパーで売っている食品の過半数には何らかのかたちで遺伝子組み換え材料が使われていると言われているだけに、この法案はぜひとも通ってほしいと思っていた。他にも15を越える州でこの法案があがってきているが、未だ可決された例はないという。カリフォルニア州は合衆国の中でも先進的な環境行政をとるだけに、「ここで通らなければどこで通る」くらいの影響力がある。可決されれば、GMO食品の表示義務がないアメリカの方針に一石を投じることになるといわれていた。

結果は残念ながら否決。賛成票は46%だったとのこと。

反対派のキャンペーンには大手食品、化学メーカーが巨額の広告費(計4600万ドル)を投じた。中でも遺伝子組み換えの技術をもつモンサント社はその先頭を切ったらしい。連日放送されたテレビ、ラジオのコマーシャルでは、『表示義務を課すことで食品の値段が高くなり、一般家庭の年間食費が400ドル程度あがるだろう』のうたい文句が連呼されていた。

明らかに問題の本質(=遺伝子組み換え食品の安全性)を外した論点だが、カネに物を言わせる広告戦術に、有権者の見識が勝利できなかったのは残念。

強力な殺虫剤を浴びても枯れないように遺伝子操作された小麦粉やコーンが使われた食品、それらをエサとして食べた動物の食肉・・・・。表示されていようがいまいが最終的な選択をするのは消費者なのだから、その材料となる事実を知る権利は保障してほしい。

自分たちはもう半生を終えているからどうにかなるかもだけど、次の世代であるYuuはそうはいかない。


冬季シーズン(Aya)

アメリカでは課外活動のスポーツがシーズン制をとることが多い。11月~2月のシーズン、Yuuは地域のバスケットボールクラブに参加することにした。これに伴い、放課後の時間割が変更。

テニスの練習は月・火・木・金
バスケットボールの練習は水・土
テニスの試合(不定期)は土・日
バスケットボールの試合は日

という具合。

学校の宿題は月~木
公文の自主学習は水・木・金・土
読書は毎日

なんとまぁ、忙しいこと。AyaHideの送迎ロジスティクスも複雑化してきた。

週に1回放課後を過ごしているNoel家には水曜日に通うことになったが、バスケの練習が始まる前の5時半まで。「できるだけ遊ぶ時間をつくるにはどうするか」を自分で考えた末、月曜日にできるだけたくさんの課題を片付けることにしたらしい。

テニスから帰宅するのが7時過ぎ。食事をして8時から勉強開始。1週間かけて完成させればよいことになっている作文や読書課題にとりかかる。親の関与が必要な問題もあるので、私もビール片手にお手伝い。9時には力尽きて目がうつろになるムスメ。

こっちも頭の体操になる。

ちなみにバスケットボールを選んだのは、テニスに加えて何か別のスポーツをすると、テニスの役に立つから(クロストレーニング)。それに、チームスポーツの楽しさも味わってもらえたらとも思っている。現時点ではシュートを打ってもボールがリングにも届かないことが多い。チームで一番チビなのはもちろん、経験も一番浅い。でも、きっとこの子の運動神経をもってすれば、3ヵ月後にはそれなりになってるはず。

子どもの課外活動は親の意図で決まることが多いだけに、本当に子どもが望んでいることなのか単に親が導いているだけなのか分からない。友だちと遊ぶ時間を潤沢に与えたり、文化的な習い事をさせるなど、他の選択肢があったのは確か。

でも、今のパターンはきっと間違いじゃないし、決めたのだから、腹を括って、まい進すればよい。

2012/10/30

年末の準備(Aya)

明日はHalloween、それが終わればThanksgiving(感謝祭)、あっというまにクリスマス、という具合で、この時期は加速度的に時間の流れが速くなる。

恒例の年末の挨拶状の準備にとりかからねば。今年は夏に住所が変わっているので、そのお知らせも兼ねて12月初頭の早い時期に発送したいと思っている。用意周到の血が騒ぐとばかりに、この1年の家族の写真を漁り始めた。

今年は tinyprints (http://www.tinyprints.com/index-2012.htm?utm_expid=2751594-3) というサービスを使って制作することにしている。

「これいいジャン」と思うものをランダムに集めてみると、圧倒的にYuuのテニスの写真ばかり。テニス馬鹿ファミリーであることは事実だとしても、あまりにもこれではつまらない。少し趣向の異なるものを探そうと、改めて年初からの写真データをおさらいしていく。2周したところで集まったのは、ヨセミテ小旅行の時のショットや自宅で過ごしているときに撮った、やはりYuu中心の写真たち。5~6枚をのレイアウトを考えながら、やはり違和感があって3周目の写真捜索にとりかかった。

Hideと私が2人で写っている写真がいちまいもないのだ。

Yuuひとり、YuuとHide、Yuuと私の3種類はある。家族3人のもパラパラとある。一方でHideと私の写真はほぼ皆無にちかい。意識して撮らなかったわけではないので、毎日の自然の暮らしの中で、そういう場面がなくなってきているということなのか。

老夫婦の始まりか、仮面夫婦の兆候か(笑)

Hideにこのことを話したら「一つ屋根の下離婚みたいだね~」と笑い飛ばしていた。家族で過ごす時間は横浜で暮らしていたときの何倍もあるのに、不思議なもんだ。

先日ふと頭に浮かんでフェイスブックに書き込んだフレーズが、我ながら今の私たちをよく表現していると思う;

「恋だ愛だとから騒ぎしたのは、はるか昔のこと。
今は口を開けば老けたの太ったのと文句しか出てこないのだけど、
通勤中にキレイな虹をみつけると、やっぱ一番に知らせたくなるのが夫Hideなのでアル。」

まぁ、こんなもんでしょ。

2012/10/24

The Noel Family(Aya)


テニスの練習がない火曜日、Yuuは学校が終わると同級生のSistineの家に直行し、私が仕事を終えて迎えにいくまでの数時間を過ごす。

このNoel一家は二男一女のビッグファミリー。カリフォルニア生まれのお父さんとベトナム生まれフランス育ちのお母さんの間には長男Jeremy 6年生(やんちゃ坊主)、長女Sistine 4年生(スポーツ万能)、次男Trevi1年生(甘えん坊)の可愛い3人組がいる。

そういえばこの構成といい特徴といい、Hideのきょうだいと似ているような・・・。

同級生のSistineと仲良しになったことがきっかけで週1回お世話になり始めたのだが、当初からの予想通り、YuuはNoel家に入り浸り状態。最初は夕方に迎えに行っていたのが、その内夕飯をいただいて帰るようになり、最近では風呂まですませて来る始末。さすがに平日なので泊り込むところまではいっていないが、試合のない週末などはスグに「とまりに行きたい!」と騒ぎ出す。

両親のSuzieとPaulの好意もあって、擬似4人兄弟生活を愉しませてもらっているみたい。お世辞半分だとは思うが、Yuuは手がかからないし、仲良しのSistineに対してだけでなく、上下の男兄弟たちに対しても分け隔てなく接するから預かっても全然苦にならないのだとか。いやはや、ありがたい限り。





この日は学校が半ドンだったので、午後からカボチャ畑(カボチャ狩り)に連れて行ってもらった。ハロウィン目前のこの時期、郊外の農場では期間限定のカボチャ畑がたくさん出現する。

カボチャ狩りだけでなく、藁でできた迷路やお化け屋敷、動物とふれあえるコーナーなど、盛りだくさんのアトラクションを愉しんだ様子を、Suzieが写真に撮って送ってくれた。

こんな場所家族3人で行くはずもなく、また行ったとしても子どもがYuu独りでは楽しさも半減してしまう。Noel家と一緒に行けて本当によかったね。

近所づきあいやPTA活動をまともにやってきていないAyaHideにとっても、コミュニティの中に友だちができるのはとてもありがたいこと。お世話になってばかりでなく、なにかお返ししなくちゃといつも思ってるんだけど、まだ実行できていない。

2012/10/22

北カリフォルニアに冬の足音(Aya)


まとまった雨を見たのは、おそらく3月か4月以来ではないだろうか。
朝晩の冷え込みが強くなり、日が短くなり、街路樹が急速に紅葉し始めた。それでも日中は強い日差しで暑くなる日々が続いたが、さすがに朝からザーザー降られると気温があがらない。ウール入りの薄手のカーディガンを引っ張り出した。

太陽サンサンのカリフォルニアを想像して渡米した昨年、冬がおもったより冷えるのには驚かされた。今年は心の準備はできているつもりだけど、やっぱり寒いのは苦手。

Yuuのテニスの練習や試合も、この季節は天候に左右されてしまう。南カリフォルニア、フロリダ、テキサスあたり出身の選手たちが強いのは、やっぱりこの雨季ってやつがないからだろうか。でも、それぞれにハリケーンとか、危険なほど高くなる気温とか、事情はあるはずなんだけど。

2012/10/17

100位(Aya)

10月15日付発表のプレーヤーランキングで、Yuuが初めて北カリフォルニア女子12歳の部で100位以内(97位)に入った。

地区ランキングだし、年齢別だし、「だからどうした?」程度のモンでしかないのだけど、5月に初めて12歳の部で試合に出て以来頑張ってきた成果の表れなので、当事者にとっては嬉しいこと。

ライバルの9歳選手たちに比べたら、経験が浅くランキングも低い。出場試合のレベル(Novice/Challenger/Open)によって、同じ一勝でも付加ポイントが大きく異なるため、Openの大会で勝っていけるようにならないと、なかなかポイントを稼げない。Challengerの大会で時々勝てるようになってきたのですらまだ最近のこと。

一足飛びである必要はない。一歩一歩、じわりじわりと追いついていこうね。と、思いつつ本人に対してはランキングを強調するような会話は努めてしないようにしている。大事なのは楽しみながら上達することであって、試合に勝つことやランキングを上げることではない。

「1年以内に20位以内にいけるよ」というコーチの言葉は、敢えて彼女には伝えない。

そんな親心を知ってか知らずか、今日も彼女は、嬉々とした表情で練習に向かう。殆ど毎日、ラケットを握っているのに、飽きもせず・・・。この嬉々とした表情が途切れることがないのにはいつも関心させられる。

2012/10/08

Passport to California (Aya)

4年生になって最初のプロジェクト、Passport to California のプレゼンテーションが無事に終了。この課題、4年生カリキュラムの定番らしい。家族(祖先)の中で最初にカリフォルニアに来た人物の立場で、その当時の経験や出身国(州)の文化習慣こと、移民後の生活などについてまとめるというもの。成果物として、これらをまとめた小冊子の作成と、5分間のプレゼンテーションを行う。

このプレゼンテーションをきっかけに、今後、主に社会の授業を通じてカリフォルニア州について色々と学んでいくという流れになっているらしいが、「家族やとう遠くない先代の誰かが、国や州の外からやってきた」という前提に立っているところが、なんともアメリカらしい。

実際にクラスメイトの発表内容をYuuに聞いてみると、両親または祖父母の世代で移民してきている人たちが多い。しかも出身は世界各地にちらばっている。こういう多様性、好きだな。

さてYuuは誰の立場でこの課題に取り組んだかといえば、当然、自分自身。こういう時にこそ活躍する浴衣と下駄をまとい、渡米した時に持っていたカバンとテニスラケットを抱え、教室に入ると、そこには入国管理官役のクラスメイトが。

「パスポートの提出をお願いします。はい、良いでしょう。ようこそカリフォルニアへ!」と、準備した小冊子にスタンプを押してくれる。

5分間のプレゼンテーションでYuuは、浴衣の紹介、日本食と平均寿命について、漢字のこと、日本の美しい四季、そして地震東日本大震災について語った。用意周到の私の再々の指導の賜物で、暗記はばっちり。緊張することもなく、ニコニコと楽しげに発表していた。
My name is Yuu Ishikawa, and I am one of the first members of the Ishikawa Family to come to the Unites States. (私の名前は Ishikawa Yuuです。石川家の中で最初にアメリカにやってきたメンバーの1人です)。のフレーズが、私のお気に入り。

なんか、フロンティアみたいで格好いい。

これからの長い人生で、YuuはIshikawa Familyの歴史にどんな新しいことを刻んでくれるのだろう。

親子ダブルス(Aya)

10月6日‐7日で行われた大会は、これまでとは少し趣向が異なった。

まずはいつも通りのシングルス。チャレンジャーの部にエントリーし、今回は第1シードをもらった。1回戦はBye、2回戦は6-0、6-0の完勝。

迎えた決勝は、ランキングこそ下とはいえこの身長差の12歳。身体だけでなく、声も態度も大きい彼女に気圧されやしないかと心配したが、「大きい子はもうなれてるモン」とケロっとした顔でコートに向ったYuu。

強打を打ちこまれても拾って拾って相手のミスを誘ったり、ロブをあげられれば更に高いロブで返して応戦したり、強気のプレーを終始続けることができた。

課題が残るサーブ(ダブルフォルト)を除いては、Yuuのプレーは打球が強くない割にミスが少ないので、相手の選手にとっては嫌な展開だったと思う。すっかり意気消沈してしまった彼女、終わってみれば6-2、6-2の完璧な勝利だった。

チャレンジャーの部では初優勝。自信につながったかな。今回はビデオを撮ってみた(以下リンク)。このゲームは第1セットのターニングポイントになった長いゲーム。リードから追いつかれ、デュースにもちこまれたが何とか粘り勝った。

 http://youtu.be/uCHkfIwxvDI (6:05あたりから始まるラリーがみどころ)

さて、ここからが今大会のメインイベントの親子ダブルス。
Yuuがオモチャのラケットを振っていた赤ん坊の頃からHideが夢見てきたことがついに叶ったというわけ。1週間禁酒して臨んだところからも気合いが感じられる。「Yuuに怒られないようにしなくっちゃ」と、プレッシャーもかかっている様子。

初戦ペアは、なんと娘さんが高校3年生(大人じゃん・・)のペアだった上に、午前中に練習しすぎたHideが本番で疲れを出してしまい、大事なポイントでミスが目立ってしまった。フルセットまで持ち込むも、4-6、7-6、0-1(8)で敗退。ん~、勝てる相手だっただけに残念。

コンソレーションに入った2戦目は、この日12歳オープンで優勝を果たしたJulian(12歳)のペアと対戦。2試合目ともあって2人の息がぴったり合って、観ていても安心感があった。Hideの身体のキレはよく、Yuuは相変わらずの安定したプレーとJulianのスピンがかかった強打への上手な対応でみるみるポイントを重ね、8-0で勝利。決勝は不戦勝でちょっと肩すかしだけどコンソレ優勝を遂げた。

帰宅の車中、「あああぁ~たのしかったなぁ。Yuuちゃん、またとーさんとダブルス出てくれる?」「ん?いーよー。」と、なんとまぁ愛に溢れる会話をする2人。嫉妬の余地もありません。

数えてみたら、この親子ダブルスがYuuの公式戦50試合目だった。記念の1戦が父親と一緒のダブルスで、しかも勝利できたこと、Yuuはいつか懐かしく思い出してくれるだろうか。

2012/10/05

成長期?(Aya)

珍しく試合がなかった日曜日は近所の公園で親子テニス(結局テニス)。久しぶりにYuuとシングルスをやった。成長著しい彼女に対し、6月以降ほとんどラケットを握っていない私。もしかしたら負けるかもと思ってはいたものの、いざ敗北に近づくとどうしても嫌だと思ってしまう。姑息な精神戦にもちこんで、なんとか6-6引き分け。その後の予定に遅れそうになってしまいタイブレークをする時間がとれず、救われた・・・。うれしいやら悔しいやら。でも、もう、彼女とは試合やりません。

「なんかYuu大きくなってない?」とメジャーをもちだしたのはHide。そういえば確かに、ブカブカだったスコートがちょうど良くなってきている。測ってみると、なんと126センチ。この2ヶ月で2センチ伸びてるじゃないか!! 体重も25~26キロと着実に増えている。

夏の間のハードなトレーニングのおかげか、或いはもしかすると成長期に差し掛かっているのか。いずれにしてもこの波は逃すべきじゃない。

多少偏食してもいい、好きなものを存分に食べさせようと思う。もともと甘いものを食べる子じゃないので偏食といってもタカが知れているし。

好物のチーズは毎日食事に添えることにした。味覚が渋い彼女、結構高級チーズが好きだったりする。が、それは財布に痛いので安くて大きな塊をCostcoで購入。

食べろ、食べろ。食べて運動して寝て、大きくなるのだ。

ちょっと困ってしまうのが、キツい練習の後や長い試合の後に食欲が落ちてしまうこと。身体が疲れすぎてて食べたくないのはわかるけど、そういうときこそモリモリいって欲しいのに。

「ベンキョウするとおなかがへるんだよね」と本人。・・・でもあんまりおベンキョウしないから、それってつまりお腹が空くことがあまりないってことだよね。

それではダメなのだ。

2012/09/30

2度目のハロウィンは手作り(Aya)

10月に入り、近所の家や商業施設でハロウィン演出が目につくようになってきた。そんな活動には便乗するはずがないIshikawa Family、季節感とは縁遠いライフスタイルは相変わらず。

が、学校の仮装パレードはちょっと無視するわけにいかない。さて今年は何の仮装をしようか・・・。昨年は事情がよくわからなかったので、パーティーグッズ屋さんで買った海賊のコスチュームを着せたが、これが粗悪品のくせにやたら高かった。高いお金を払って何のオリジナリティもないものを着せるのも気に食わない。

ならばと一念発起。作ろうじゃないの。

Webでアイディア検索したり、過去の友達の作品を参考にさせてもらったりしてたどりついたのが、私でもできそうな「お寿司」のコスチューム。

[材料] fabric.comで購入。総額40ドル。
フリース生地 白 150cm * 180cm
フリース生地 オレンジ 150cm * 90cm
フリース生地 黒 150cm * 45cm
シフォン生地 緑 ハギレ程度
シフォン生地 ピンク ハギレ程度
キルト芯 150cm * 90cm


[手順] 手縫いで2~3時間/1着
- (本体)身体の大きさに合わせてカットした白フリースを袋状に縫う。首の部分にゴム通しの穴を作り、ゴムを通して適度にしぼる。腕用の穴を両サイドにあける。
- (えび)オレンジフリースを本体に合わせ、適度な大きさのエビの形を下書きする(フリーハンドで充分)。縫い代ぶんを含めて切り取り、原寸に合わせてキルト芯をあてる。しま模様を黄または白の刺繍糸で縫う。
- 本体とエビ部分をまつり縫いで合わせる。
- (海苔)適当な幅に切った黒フリースを本体に巻きつけるように縫い付ける。
- 緑シフォン(わさび)とピンクシフォン(甘酢しょうが)はリボン状に結ぶ。頭に飾れるよう、あまった生地をはちまき状にして縫いつける。

会社でハロウィンイベントが予定されていることもあって、私自身の分も作成。ミシンは持ってないし、型紙作るようなマメなことはしたくなかったのだけど、すべて適当に計って、フリーハンドで画を描いて、録画してあった映画をみながらチクチクやったら思ったより簡単にできた!

Yuuもたいそう気に入ってくれたみたいでよかった。私もやればできるじゃん。

当日の写真は後日!

2012/09/23

二冠(Aya)

せめて隔週にしようと思いつつ、結局月に3回くらいのペースで出てしまう試合。Yuuにとっては宿題や日本語の勉強、私にとっては家事をこなす時間をとるのに一工夫がいる。

この週末はNovice(初級)のシングルスとダブルス両方に出場、そしてうれしい二冠達成となった。

ダブルスのパートナはまたKylie。なかなかのチームワークで、欧州系 vs アジア系の対戦を8-2で快勝。決勝は相手ペアのリタイアで不戦勝のラッキー優勝となった。
シングルス1回戦はシードがついてBye。2回戦はおともだちの里佳子ちゃんと当たってしまった。始める前はやりにくい~と言っていたのだが、いざ試合開始となると2人とも愉しそうに生き生きとプレー。結果は6-0、6-2でYuuの勝利だったが、里佳子ちゃんもとても良いテニスをしていた。その後コンソレーションにまわった里佳子ちゃんは見事コンソレ優勝達成。
3回戦は6-0、6-0の完封勝ちを果たし、準決勝は1歳年下のVivianと。年下とはいえ頭半分Yuuより背が高く、ボール感覚のとてもよい選手。気持ちがあっけらかんと強いのも、将来が期待できる要素。一方のYuu、低い角度から写真を撮るとボレーしてる姿がネットに隠れてしまう(笑)。



果敢な攻撃と粘りをみせるVivian相手に、1ランク上の技術で6-1、6-3勝利。崩れかかった第2セットも落ち着いてよく取り戻した。
サイドチェンジの合間の休憩では、あれこれとお喋りに余念がない2人。幼い選手らしい姿はほほえましい。暑くなった日曜日、風呂上りみたいな2人の汗はHideと私の笑いを誘った。

通常、1日にシングルス3試合というのはやらない。が、今回は会場の都合からか日曜日に試合が集中してしまい、3試合目の決勝は6時15分開始となった。炎天下ですでに2試合を戦っている上に夕方からの遅い試合。体力がもつのか・・・。
特に、決勝の相手となったMia Gonzalgo選手はYuuと同じ歳の強豪選手。テニス協会のキャンプで知り合って以来、「いつか強くなったら試合してみたい」と思っていた相手。せっかくの機会だからYuuらしい良いテニスをしてほしいと願わずにはいられない。

コートに出るまでは「疲れた~」などとこぼしていたYuu。しかしMiaとのウォームアップを開始するや、どんどんフットワークが軽快になっていく。フラットの強く速いボールを思い切り打ち込んでくるMia、その攻撃に対し得意の脚で追いついて返球するのを楽しんでいるかのようにも見える。彼女のボールのスピードに呼応してYuuのショットも速く攻撃的になる(ただしYuuの場合はスピン系なのでMiaほどのスピードではない)。お互いにサービスブレークが続いた中盤で、Yuuがキープを果たすとそのまま第1セットは6-2。まぐれなのか・・・。きっとそうだろう・・・。

続く第2セット、神がったようなYuuのテニスはさらにシャープになり、Miaの追随を許さない。深くこようがドロップショットされようが、追いつき返球し体勢をたてなおしてポイントをつないでいく。一方のMiaは焦りからか得意の鋭く打ち込むショットのエラーが増えてしまう。あれよあれよという間にスコアが進みなんと6-0で取ってしまった。あまりにあっけなくて肩透かしというか、ムスメの素晴らしいプレーに狐につままれた感じというか。

自分でもこれまでで最高のプレーができたと思ったらしく、優勝の盾をもらったYuuも大はしゃぎ。コーチたちに連絡し、「明日のレッスンに盾を持っていくんだ」と張り切っている。
決勝の最中、Miaのお父さん(彼女のコーチをしている)がHideにアプローチしてきて、「Yuuは素晴らしい選手だ。夏の間ずいぶんトレーニングしたの?歳も同じなことだしいえも近いから、今度Miaと一緒に練習しないか?」と声をかけてくれた。同じ歳の強豪選手と切磋琢磨できる機会ができるのは本当にすばらしいこと。この出会いにも感謝したい。

自分の娘が負けるであろう(しかもかなり不本意に)試合の相手にそうやって声をかけ、娘の練習環境をさらに良くしようと行動をとれる彼は保護者として尊敬に値すると思う。自分だったらその場の悔しい気持ちに負けてその先を考えた行動は取れなくなってしまうかもしれない。テニスと娘を本当に愛している証拠だなぁ。そんなお父さんに誘ってもらえるなんて本当に光栄。

2012/09/21

スペースシャトル時代の終焉(Aya)

スペースシャトル「エンデバー」が引退に伴う記念飛行でベイエリアを訪れるという話を聞いた。これは見逃すわけにいかない、と電話したのはYuuの同級生のお母さん。彼女は今回の飛行ルートのひとつであるNASAの研究センターに勤めている。

「チケット?!あげるわよっ!」とすぐに発行してくれた彼女。会社を遅刻する理由をでっちあげるまでにそれほど時間はかからなかった。

9月21日(金)。それまで数日続いた朝霧は今日は早い時間に晴れ、会場となるNASA研究センター (自宅から10分ほど)には7時半過ぎに到着した。

朝晩の冷え込みが強くなって、秋の気候。うろこ雲が穏やかな朝日に映えてまぶしい。そういえば、明日は秋分(first day of fall)だ。

会場到着が予定飛行時間の1時間半前とあって、入る時はスムーズだったものの、午前9時を回るころには驚くばかりの人出。主な地元メディアも勢ぞろい。こんなにたくさんの人をこの地でみたのは初めてかも。イベント司会によると20000人を越えたのだとか。

この研究所以外でも、サンフランシスコ市内ではゴールデンゲートブリッジの上空を飛行するという企画があったらしい。後にラジオで聞いたところによると、いわゆるビュースポット以外にもあちこちでエンデバーの最後の勇姿を見ようと出かける人たちで道路状況はかなり混乱したらしい。

修繕作業が開始される前のHangar One当初の予定飛行時間は9時~9時半だったのだが、実際に目撃を果たしたのは10時半を過ぎてから。滑走路に沿って飛来するのかとおもいきや、現れたのはその後ろの方向だった。

狙ったのか偶然か、スペースシャトルを模して作られた格納庫(すべてのシャトルが引退した現在は、骨組みだけになっている。右写真は以前の姿。)の上をかすめるかのようなルートをとる。

椅子の上に立って反対側にカメラを構えていたHideが、必死のボディーターンで撮った1枚。素晴らしい。若いころに憧れた向井千秋さんのご主人が書いた本に、シャトルがどのように移動するのかを説明する部分があって印象深く覚えていたが、まさかこの目で目撃する機会がくるとは。スペースシャトル時代の終焉に、アメリカで、NASA施設の近くに住んでいなければできなかった経験。嗚呼、自分はアメリカに住んでるんだ。

引退フライトだと思って見るからか、小さくなったお爺ちゃんが子どもに背負われているような、少し寂しげな画に見える。いや一方で、大きな仕事をやり遂げた先人が “Chin up!! (元気出して!)”と、ここからの未来を見据え、未来をつくっていくべき世代(私たち)を励ましているようにもみえる。

待ち時間3時間、フライト目撃時間は1分未満。でも行ってよかった。エンデバーはこの後、常設展示される予定の博物館(ロスアンゼルス)に向った。