スペースシャトル「エンデバー」が引退に伴う記念飛行でベイエリアを訪れるという話を聞いた。これは見逃すわけにいかない、と電話したのはYuuの同級生のお母さん。彼女は今回の飛行ルートのひとつであるNASAの研究センターに勤めている。
「チケット?!あげるわよっ!」とすぐに発行してくれた彼女。会社を遅刻する理由をでっちあげるまでにそれほど時間はかからなかった。

9月21日(金)。それまで数日続いた朝霧は今日は早い時間に晴れ、会場となるNASA研究センター (自宅から10分ほど)には7時半過ぎに到着した。
朝晩の冷え込みが強くなって、秋の気候。うろこ雲が穏やかな朝日に映えてまぶしい。そういえば、明日は秋分(first day of fall)だ。

会場到着が予定飛行時間の1時間半前とあって、入る時はスムーズだったものの、午前9時を回るころには驚くばかりの人出。主な地元メディアも勢ぞろい。こんなにたくさんの人をこの地でみたのは初めてかも。イベント司会によると20000人を越えたのだとか。
この研究所以外でも、サンフランシスコ市内ではゴールデンゲートブリッジの上空を飛行するという企画があったらしい。後にラジオで聞いたところによると、いわゆるビュースポット以外にもあちこちでエンデバーの最後の勇姿を見ようと出かける人たちで道路状況はかなり混乱したらしい。

当初の予定飛行時間は9時~9時半だったのだが、実際に目撃を果たしたのは10時半を過ぎてから。滑走路に沿って飛来するのかとおもいきや、現れたのはその後ろの方向だった。
狙ったのか偶然か、スペースシャトルを模して作られた格納庫(すべてのシャトルが引退した現在は、骨組みだけになっている。右写真は以前の姿。)の上をかすめるかのようなルートをとる。

椅子の上に立って反対側にカメラを構えていたHideが、必死のボディーターンで撮った1枚。素晴らしい。若いころに憧れた向井千秋さんのご主人が書いた本に、シャトルがどのように移動するのかを説明する部分があって印象深く覚えていたが、まさかこの目で目撃する機会がくるとは。スペースシャトル時代の終焉に、アメリカで、NASA施設の近くに住んでいなければできなかった経験。嗚呼、自分はアメリカに住んでるんだ。
引退フライトだと思って見るからか、小さくなったお爺ちゃんが子どもに背負われているような、少し寂しげな画に見える。いや一方で、大きな仕事をやり遂げた先人が “Chin up!! (元気出して!)”と、ここからの未来を見据え、未来をつくっていくべき世代(私たち)を励ましているようにもみえる。
待ち時間3時間、フライト目撃時間は1分未満。でも行ってよかった。エンデバーはこの後、常設展示される予定の博物館(ロスアンゼルス)に向った。
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