2012/04/25

夏近し、お前はなにをする人ぞ(Aya)

この時期早くも夏休み目前の雰囲気がなきにしもあらず。
来週の全国統一テスト“STAR TEST”が終了すると、学校のカリキュラムもずいぶんとリラックスしてくるらしい。ただでさえ長い夏休みなのに、その1ヶ月も前から勉強の手綱が緩まるとは何事か。
経済力に余裕のある家庭では、必ずと言っていいほど子どもたちをサマーキャンプに入れる。キャンプといっても、その内容は野外教室に限らない。いわゆる夏期講習のように学校の勉強を補うようなものや、各種スポーツ、理科やプログラミングに特化したものまで幅広い。2ヶ月以上も学校を休まれるのだから、その間ブラブラされても困るよなぁ。もしも共稼ぎだったら・・・と考えるとゾッとする。

経済力に余裕はないが、我が家もYuuのキャンプ計画を練っている。

6月6日:3年生修了
6月7日~16日:日本に帰省
6月18日~7月13日:読解(英)、作文(英)、理科のサマーキャンプ。
6月23日~8月3日:テニス、テニス、テニス!!!午前2時間、午後2時間のキャンプ。

これに加え、国語と算数を公文教材で補い、週末はトーナメントに出場して試合経験を積む。8月中旬は家族旅行(詳細未定)、てなところ。キャンプに2000ドルを超える費用がかかる(痛っ)。
7月上~中旬にかけて従兄弟のトモ君がプチ語学留学にやってくるので、そのホストも。充実した夏になりそうだ。

と思ったところでふと省みる。子どものことに深くかかわっていると、それが我が事であるかのような錯覚におちいることがある。気がついてみると、私自身が主体となる活動はなにひとつない。

渡米する前までの私は、頭の中は大抵仕事中心にまわっていたし、友人や仕事仲間とのアフター5のお楽しみを計画することにも随分時間を使っていた。人間関係はバラエティに富んでいた。もちろんこれらの大前提として子どものことや家庭生活があったのだが、現在その比率は当時の比ではない。

そんなことで良いのか・・・。子どもが3人4人いるというならまだしも、私には1人しかいないのに。
いやいや、ここは見方を変えなければ。私自身が主体となり、自分の意思で、ムスメYuuの成長を助けるために知恵と時間を使っているのだ、と。

でもでも、それでは不足だろう。きちんとした教育を受け、15年を超える社会人経験をもちながら、今は何も社会に還元していないし経済的価値を生んでいない。納税もしていない。やっぱ今の私は体たらくなんだ。

こうして気持ちが上下上下しているうちに、ムスメの帰宅時間が近づき、今日も宿題、日本語、テニス、夕食と忙しい午後を迎えるのであった・・・・。

最近彼女がよく歌うBon JoviのIt's My Lifeの歌詞が心にチクリと刺さる。

This ain't a song for the broken-hearted
No silent prayer for the faith-departed
I ain't gonna be just a face in the crowd
You're gonna hear my voice
When l shout it out loud
It's my life
It's now or never
I ain't gonna live forever
I just want to live while I'm alive
My heart is like an open highway
Like Frankie said I did lt my way
I just wanna live while I'm alive
lt's my life
この歌は、絶望した人々のためじやない
信念のない人々に、静かな祈りなど捧げられない
群衆の中の名もない存在にはなりたくない
さあ、俺の声を聞いてくれ
今から大声で言うことを
これが俺の人生さ
今でなきゃダメなんだ
かぎりある命
その命あるかぎり、精一杯生きたい
この心は開かれたハイウェイ
フランキーが言ってたみたいに我が道を歩んできた
命あるかぎり、精一杯生きよう
それが俺の生き方なのだから

2012/04/22

大敗も勉強(Aya)

久しぶりのトーナメントはカリフォルニア州都のサクラメントで行われた “Little Mo Tournament”の北カリフォルニアセクショナル、いわば地区予選的なもの。Yuuは女子9歳の部で出場。
ことし一番の暑さとなったこの日、内陸にあるサクラメントの気温は35度近くまで上がった。

強豪があつまるとは聞いていたのだが、そのレベルは私たちの想像をはるかに超えていた。2月に行われた米国テニス協会主催のキャンプで出会ったプレーヤーも多く参加している。毎度ながらダントツに小さいYuu、さてどこまで頑張ってくれるのか、期待半分不安半分で観ていると・・・。

1戦目、頭ひとつ分背が高く、フラット系の速い球を打ち込んでくるタイプの選手に、ウォームアップの時点から気後れ気味。緊張のせいか、練習を重ねてきたフットワークも影を潜めてしまい、良いところなしの敗戦。6-2、6-1。

昼をはさんだ2戦目。初戦の反省を生かし、ボールに早く入ってしっかり構えてから前に打ち込むことができ、出だし好調。これはいける、勝てる相手かも、と思っていた矢先、相手の微妙なライン判定によって気持ちが乱れてしまう。その後、今度は自分のライン判定に相手が抗議。大会役員を呼び出してポイントのやり直しを迫るという出来事にすっかり意気消沈してしまった。またも完敗。

オイオイと泣く娘。こういう時に親がしてやれることはあまりない。一方の私自身も、他の選手のレベルの高さにちょっと途方にくれてしまう。順調に上達しているYuuだが、その何枚も何十枚も上手がこんなにたくさんいるとは・・。彼女たちは日々の練習に使う時間も練習の方法も異なるのだろう。自らがコーチや元プロの親が、直接指導しているケースも多い。いわばサラブレッドのような彼女たちに、Yuuがまともに対抗できるときが来るのだろうか。

その夜、忘れないうちに、技術的な課題についてはコーチに連絡をする。Yuuは作文用紙を取り出してこんなことを書いていた;

「あいてがずるをしても、きげんをわるくしない。もっとボールを前におしこんで、せめる。スピンもかける。思ったこと、どんなたまをうっても、かえってくると思う。スプリットステップをあいてがうっているときにやる。つぎにやりたいこと、スピンとパワーをいっしょにうちたい。ずっと足をうごかしていたい。元気よくやりたい。ずっとしゅうちゅうしていたい。」

そうだ、その通りだね。練習して技術的な自信がつけば、気持ちの強さもついてくる。一歩いっぽやっていこう。

翌朝、早速練習するYuu。ヒロが付き合ってくれた。フラットの速い球に対応する練習。浅く甘くきたボールに攻め込む練習。いずれも足の動きが肝。上手くいかず泣き出したり、拗ねてしまう場面もあり、彼女なりに悔しさを引きずっているのが分かる。態度の悪さを叱るものの、気持ちは判るだけに私の心もチクリ。

午後は個人コーチのFredが「ちょっと打とう」と誘ってくれる。手出しのボールや軽いラリーで技術的な課題に取り組みつつ、愉しい練習をしてくれた。いつもの笑顔が戻るYuu。

いつでもどこでもコートが使える環境は、やはりすばらしい。十分に活用して、心も身体も強く大きくして、もっといいプレーヤーになろうね。