2013/12/15

2013年最終戦(Aya)

最終戦前夜。やたらに鼻をかんでばかりいるなぁと思ったら、「調子悪い」。げげげ、ここにきて風邪?! 翌日の試合は午後から。早めに休ませれば大丈夫と思っていたが、夜中息苦しそうにして眠りが浅い。案の定、朝起きたら熱が出ていた。

対戦を楽しみにしていた格上の選手との試合。「出たいけど、調子が完璧じゃない時にやって負けたくない」とちょっと弱気のYuu。試合開始2時間半前になっても闘志がわいてこない様子に、これはキャンセルの電話を入れなくちゃと思った矢先、Hideが一言。「会場まで行ける状態なら、まずは行ってチェックインしよう。相手だって病気かもしれない。行ってみてダメならそこで止めれば良いから。」。これでYuuは目覚めたらしい。そそくさと着替え、荷物をまとめ、戦闘モードに入った。

週半ばまでの寒波は去り、風のない穏やかな天気には救われた。自宅から20分の会場につく頃にはすっかりやる気満々になっているYuu。風邪薬を飲んでいるのもあって少々足が重たそう。「第1セットだけでもやらせてあげよう」と申し合わせて送り出した。

2歳年上、ランキングもずいぶん上、Yuuの身長は彼女の肩までしかない。誰がみても勝ち目なし。相手選手本人を含む会場全員がそう思っていたと思う(AyaとHideを除いては)。第1セット、やはり身体が少し重そうで、コントロールが定まらない感じのYuu。普段なら出ないところでエラーを出してしまい1-4ダウン。後半にかけて少し復調の兆しを見せたものの4-6で落としてしまった。ただ、身体の重さは取れてきているように見て取れる。表情も明るくてショゲた感じがしないので、リタイアは見送りそのままプレーさせてみた。

第2セットは予想外の形勢逆転。足が速くない相手の弱点を突いて左右に振り回し、得意の逆クロスでエースをとったり、甘くなったボールをネットで片付けたりと、Yuuの十八番を連発。スピードはそこそこあるが大半のボールがフラットで単調な相手の球種を上手く読んでいた。6-2でセットカウント1対1。

マッチタイブレークは10ポイント先取で競われる。第1セットを落としてから、追いつくかたちでタイブレークの試合をするのは初めて。心理的には追われる方よりは楽。最初の2ポイントを取って、次の2ポイントを落とし2-2。そこからはシーソーが続いて7-7。あまりのハラハラに、ポイントごとの詳細は記憶に残っていない。震える手をポケットに隠し、足を組んで作り笑顔で余裕のポーズを装いつつも、血液は新幹線の速度で全身をめぐっていた。9-7でマッチポイントを取って、9-8に追いつかれ、最後は相手のショットがアウトして10-8。なんとも素晴らしい試合で準決勝を勝利した。

結果を知らせるためにコーチ達に打つ携帯メールの手が、ガタガタ震えていた。

半年前までは到底勝ち目がなかった、既に成長期を迎え身長が160センチを超えている選手に勝てたことだけでなく、セットダウンから追いついてフルセットに持ち込み、最後まで弱気になることなく打ち抜く試合運びができたのは、AyaHideの想像を超える大成果だった。Yuuのテニスが成長している。

このままの勢いで決勝も行けるか?!と思って臨んだ午後5時からの2試合目。微熱が残る身体にはあまりに酷だったらしい。力が入らない感じの様子、に加え、相手選手の誤審が2、3続き精神的にも相当辛そうなYuu。これは無理して続行の価値がないと判断し、第1セットが終わったところでリタイアさせた。本人怒るかな、と思いきや、ほっとした表情。やっぱりしんどかったんだね。ポイントの合間やレフリーが見ていないところで、相当嫌なことを言われたりもしたらしい。小さいアジア人を見下すような発言をする選手は、今後もたくさん対戦することになるだろう。覚悟しないと。

ぐっすり眠れて翌朝はダブルスの決勝。今回はパートナーの年齢(13歳)に合わせて、14歳の部に挑戦してみた。この2人、なぜだかとても相性がいい。豪速球を叩き込むパートナーと、甘くなった返球をネット前でチョロチョロと動いて処理するYuu。仲が良いバージョンのトムとジェリーみたい。シングルで戦ったら到底勝ち目のない相手ペアに、8-4快勝で優勝。




これにて、2013年のトーナメント日程はすべて終了。16トーナメント、25勝18敗。しかし、よく負けた1年だった。でも練習の成果が現れ始めた8月以降だけみると16勝6敗となかなかの記録。

「ことしのトロフィーを全部並べてみる!!」
ほんと、頑張ったね。コーチや応援してくれるみんなにも心から感謝。