バレンタインデーは日本でいうとクリスマスイブ的な日で、カップル(夫婦を含む)たちが互いに相手への想いをあらわしたりプレゼントを贈りあう。特に日本と違うのは、『男性が主導してロマンチックな夜を演出するべきだ』的な雰囲気があるところ。この日の夜は高級レストランの予約が取りづらくなるらしい。ほら、日本でいうとクリスマスイブそのもの。
いずれにしても、我が家には縁がなさそうなイベントである。
一方、子どもたちにとってのバレンタインデーは友だち同士でプレゼントやカードを交換しあうという習慣がある。ただし、しっかりとした学校の監督の下。
2月14日に1週間ほど先立ち、子どもたちは学校からプリントを持ち帰る。そこには、クラスメイト全員のフルネームと、「バレンタインのプレゼント交換に参加するのであれば、必ず全員分用意すること」の注意書き。人気投票のようにならず全員平等にプレゼントがもらえるちょう、という配慮なのだと思う。
でも、準備する側は大変。クラス全員+先生で26個だもん。折り紙を作るのだと張り切って取り掛かったYuuも、道半ばで「手伝って~!!」。想定はしていたが半分は私が作るハメになった。「なら、プレゼント交換に参加しなきゃいいじゃん」と提案してみたら「アンタは鬼か?!」とばかりに怒られる。ほかの家庭でもきっと、両親が手伝わされているにちがいない。
なんとも迷惑な、アメリカ式博愛バレンタイン。
26個用意できると、ひとつひとつにクラスメートの名前を記入していくYuu。どれを誰にあげるのか観察していると、フムフム、なにやら意図がありそうだ。手の込んだものには、仲良しの男の子たちの名前が記されている。
9歳児のバレンタインデーは、傾斜のかかった博愛なのであった。

