テニスマンガの世界のようだが、Yuuのテニス友達のMiaが一家でフロリダに移ったのをきっかけに、現実味を帯び始めた。「うちに泊まればいい」と言ってくれるMiaの両親の好意もあって、4月の春休みを利用して1週間行かせてみようと思っている。
なぜフロリダか。かなりの$$がかかるのに。
憧れがモチベーションになっているのは否めない。同時に、トップ選手を量産するこの地でどんなジュニア育成がされているのか、カリフォルニアと何が違うのかを体験してみたいというのもある。練習施設がクレーコート中心であるのも魅力だし、レベルの高いほかの選手との交流はYuuにとって刺激になるだろう。自宅から離れた場所で両親不在の環境で練習をこなすことで、自立にもつながる。友人の助けを借りることで、リスクやコストを抑えてこれらが実現できるのは大変ありがたい。 もしかしたらトーナメントにも出られるかもしれない。
さすがに最初の2日はHideも同行するので、往路のフライトからひとりぼっちにはならない。また、彼がアカデミーの練習を見学することで、トレーニング内容、コーチの質、Yuuとの相性などを判断し、今後の計画にもつなげることができる。
着々に進む計画は、Yuuには未だ伝えない。
フロリダでトレーニングしたいなら、まずは日々の身の回りのこと、学校の宿題、公文など、親に「やりなさい」と言われなくても出来るようになること、と言い渡してある。
かなり真面目にこの言いつけを守る姿に、Yuuなりの本気が見え隠れ。


