大会2日目の朝。
前日の結果を聞いたHideが、サンディエゴ帰りの疲れをおしてサクラメントまでやってきた。公共交通網が使えないので、やむを得ず車で。3人家族で2台のくるまって無駄な気もするけど、これが唯一かつ一番安い方法なのだから仕方がない。
軽くウォームアップした後、10:00に準決勝試合開始。相手は初対戦のMakena。地区大会では準優勝している。「緊張する~」と言っていた割に、前日同様の安定した入り方をしたYuu。第1セットは言うことなしの6-0。第2セット、気が抜けたのか緊張したのか、ミス連発のYuuに対して、気持ちを切り替えて強打してくるMakena。あれれ、という間に0-2ダウンとなってしまった。
Yuuの勢いはココまでか・・・と、再び暗い予想が頭をよぎる。が、ここでも嬉しい裏切りをみせてくれたYuu。第3ゲームをしっかりキープすると、再び元の調子に戻ってギアをあげていった。終わってみればあっという間の6-2勝利。安定した攻撃的テニス、多彩なショットは、周囲の目を引いていた。「娘さん、上手だね」とか「ウチの子にも参考にさせたいプレイスタイルだ」など、他の保護者から声をかけてもらえるのは光栄なだけじゃなく、Yuuのテニスが確実に成長していることの確認にもなる。
2日目は1試合のみ。午後は会場併設のプールでひと遊びし、夕飯は日本食をたっぷり食べさせてあげた。
対戦相手は地区予選で0-6、2-6のボロ負けを喫したGeorgia。彼女とは昨年のLittle Moでも対戦し、手も足も出ない負け方をしている。試合を上手に運ぶ術を知っていて、背が高く足が速く守りが堅い上にディフェンスのムーンボールが武器なので、なかなか打破するのが難しいタイプ。
AyaHideの予想と期待は、勝つことではなかった。勝ち方を熟知しているGeorgiaに対し、どこまで食い下がって良い試合をしてくれるのかを見守るつもりでいた。Georgiaに勝てるような選手になろうね、といって練習してきたことをどこまで出せるのか、ポイントが取れない苦しい状況でどこまで心を強く保てるのかを試す機会だと思っていた。
AyaHideの予想と期待は、勝つことではなかった。勝ち方を熟知しているGeorgiaに対し、どこまで食い下がって良い試合をしてくれるのかを見守るつもりでいた。Georgiaに勝てるような選手になろうね、といって練習してきたことをどこまで出せるのか、ポイントが取れない苦しい状況でどこまで心を強く保てるのかを試す機会だと思っていた。
Yuuは、全部を出していた。
第1ゲーム、デュースにもつれ込んだゲームを強気で取って小さくガッツポーズ。試合の入りで緊張してゲームを落とすパターンが多かったこれまでとは随分違う選手がそこにいた。
生き生きと、ハツラツとボールを追いかける姿にAyaHide感動。マスターしかけているライジングショットで深く返球することで、Georgiaの得意なムーンボールを封じていた。角度をつけてクロスに攻め、甘く返ってきたボールはベースラインから数歩入ったところから逆クロス。足の速い彼女でも追いつかないエースを量産。技術の成長に裏付けられた自信なのか、やや劣勢になる場面も集中力を切らすことなく切り抜けていけた。
うそみたいな、第1セット6-0。Georgiaのお父さん(兼コーチ)が歩み寄ってきて、「もともとYuuのプレースタイルは良いと思っていたけど、今日は素晴らしいじゃないか。ビデオを撮っているなら送ってくれないか。参考にしたい。」とのことだった。また、「今度、2人をダブルスに出さないか」というオファー。これはすごく良いサイン。ダブルスを組ませたいという意思表示は、その選手の実力と可能性を認め、わが子の成長に役立つ相手だと考えているということを示すからだ。色々会話したり、他の保護者から声をかけてもらっているうちに第2セットも5-0リード。最後のポイントまでしっかりとって6-0で第2セットを勝利した瞬間、Yuuがこっちを見て静かにガッツポーズ。すぐさまサングラスをおろし、涙を隠しておいた。
長いトンネルから、一度抜けることができたと考えて良いと思う。努力は報われる、練習は嘘をつかない。Ishikawa Family3人で、コーチたちの力を借りて、懸命にやってきたことが実った。
次は全国大会。ジェニファー・カプリアティの再来といわれている有名な選手がいるらしい。「よし、今から2ヶ月、また頑張ろうね。まずはバックハンドストロークの強化だね。」と、既に次に向けて鼻息荒いYuuとHide。



