2013/08/06

トンネルのむこう_Little Mo 大会2/3日目(Aya)

大会2日目の朝。
前日の結果を聞いたHideが、サンディエゴ帰りの疲れをおしてサクラメントまでやってきた。公共交通網が使えないので、やむを得ず車で。3人家族で2台のくるまって無駄な気もするけど、これが唯一かつ一番安い方法なのだから仕方がない。

軽くウォームアップした後、10:00に準決勝試合開始。相手は初対戦のMakena。地区大会では準優勝している。「緊張する~」と言っていた割に、前日同様の安定した入り方をしたYuu。第1セットは言うことなしの6-0。第2セット、気が抜けたのか緊張したのか、ミス連発のYuuに対して、気持ちを切り替えて強打してくるMakena。あれれ、という間に0-2ダウンとなってしまった。

Yuuの勢いはココまでか・・・と、再び暗い予想が頭をよぎる。が、ここでも嬉しい裏切りをみせてくれたYuu。第3ゲームをしっかりキープすると、再び元の調子に戻ってギアをあげていった。終わってみればあっという間の6-2勝利。安定した攻撃的テニス、多彩なショットは、周囲の目を引いていた。「娘さん、上手だね」とか「ウチの子にも参考にさせたいプレイスタイルだ」など、他の保護者から声をかけてもらえるのは光栄なだけじゃなく、Yuuのテニスが確実に成長していることの確認にもなる。

2日目は1試合のみ。午後は会場併設のプールでひと遊びし、夕飯は日本食をたっぷり食べさせてあげた。

あけて決勝戦は9:00開始。朝起きたときに「Yuuね、優勝するゆめをみたよ」と気分が乗っている感じのYuu選手。試合前、全部門のファイナリストが集まって記念写真。ちびっ子Yuuは、やはり最前列(笑)
対戦相手は地区予選で0-6、2-6のボロ負けを喫したGeorgia。彼女とは昨年のLittle Moでも対戦し、手も足も出ない負け方をしている。試合を上手に運ぶ術を知っていて、背が高く足が速く守りが堅い上にディフェンスのムーンボールが武器なので、なかなか打破するのが難しいタイプ。

AyaHideの予想と期待は、勝つことではなかった。勝ち方を熟知しているGeorgiaに対し、どこまで食い下がって良い試合をしてくれるのかを見守るつもりでいた。Georgiaに勝てるような選手になろうね、といって練習してきたことをどこまで出せるのか、ポイントが取れない苦しい状況でどこまで心を強く保てるのかを試す機会だと思っていた。

Yuuは、全部を出していた。
第1ゲーム、デュースにもつれ込んだゲームを強気で取って小さくガッツポーズ。試合の入りで緊張してゲームを落とすパターンが多かったこれまでとは随分違う選手がそこにいた。

生き生きと、ハツラツとボールを追いかける姿にAyaHide感動。マスターしかけているライジングショットで深く返球することで、Georgiaの得意なムーンボールを封じていた。角度をつけてクロスに攻め、甘く返ってきたボールはベースラインから数歩入ったところから逆クロス。足の速い彼女でも追いつかないエースを量産。技術の成長に裏付けられた自信なのか、やや劣勢になる場面も集中力を切らすことなく切り抜けていけた。

うそみたいな、第1セット6-0。Georgiaのお父さん(兼コーチ)が歩み寄ってきて、「もともとYuuのプレースタイルは良いと思っていたけど、今日は素晴らしいじゃないか。ビデオを撮っているなら送ってくれないか。参考にしたい。」とのことだった。また、「今度、2人をダブルスに出さないか」というオファー。これはすごく良いサイン。ダブルスを組ませたいという意思表示は、その選手の実力と可能性を認め、わが子の成長に役立つ相手だと考えているということを示すからだ。

色々会話したり、他の保護者から声をかけてもらっているうちに第2セットも5-0リード。最後のポイントまでしっかりとって6-0で第2セットを勝利した瞬間、Yuuがこっちを見て静かにガッツポーズ。すぐさまサングラスをおろし、涙を隠しておいた。

長いトンネルから、一度抜けることができたと考えて良いと思う。努力は報われる、練習は嘘をつかない。Ishikawa Family3人で、コーチたちの力を借りて、懸命にやってきたことが実った。

次は全国大会。ジェニファー・カプリアティの再来といわれている有名な選手がいるらしい。「よし、今から2ヶ月、また頑張ろうね。まずはバックハンドストロークの強化だね。」と、既に次に向けて鼻息荒いYuuとHide。

2013/08/05

トンネルのむこう_Little Mo 大会1日目(Aya)

8/2(金)。Hide出張不在の朝、4:00にセットした目覚ましが鳴る3分前に自然に目が覚めた。
ついにやってきたこの日。Little Mo (リトル・モー)と呼ばれる8歳から11歳を対象としたトーナメントの地方大会がサクラメントでおこなわれるのだ。

サクラメントはカリフォルニアの州都。内陸にあり、うちからは高速で飛ばしても2時間半はかかってしまう。9時の1回戦に間に合わせるには、早朝起床は避けられなかった。「遠征用にくるま替えたんだから、大丈夫ジャン」と、長距離運転を心配する私をよそに気軽なHide。仕事で大切な節目の会議があり、さらに長距離運転でサンディエゴまで出かけて行ってしまった。

緊張が功を奏し、早く出発できたので現地には7:30到着。1回戦は同じ10歳でYuuと身長が変わらない(=すごく小さい)Katieとの対戦だった。この夏は、公式試合には一切出ないで練習に励んできたのもあって、YuuもAyaも緊張が高まる。技術的成長には自信があっても、弱点であるメンタルは試合をしてみないと分からない。実力では負けるわけのない相手なのに、気持ちが折れてしまって負ける悔しさをこれまで何度も経験してきた。

心配をよそに、すごく良い入り方をしたYuu。この数ヶ月間集中して練習してきたグラウンドストローク(特にライジングショット)、ポイントの組み立て、サーブがどれも練習どおりに打てている。実力的にもかなり優勢だったのもあって、終始自信をもってスキのないテニスで6-0、6-1勝利。まずは、ひと安心。

Little Moという大会は、地区大会→地方大会→全国大会の3部構成になっており、それぞれベスト4の選手が次の大会に進めるという仕組み。1回戦を通過したYuuが全国大会にいくためには、あと1試合勝たなければならない。

「テキサス(全国)に行きたい!!」全国大会がかかる2回戦に向けさらに緊張が高まるYuu。数時間の待ち時間はあっという間に過ぎ、予定通り1:30には試合開始となった。相手は南カリフォルニア地区大会で優勝したJilian選手。当然初めての対戦だし、事前に集められる情報も限られていたので、作戦も立てられない。

さあ、どんな試合を見せてくれるのか。

1回戦に続き、この試合もかなり良い入り方をしたYuu。球を捉えるタイミングが早いので、ベースラインからのラリーでも相手に充分な時間を与えずに返球することができる。改善されたフォームにより、インパクトの瞬間まで左右どちらに打ってくるのかが読みにくい。コースを狙った深いスピンボールで攻め、浅く返ってきたボールはベースラインから一歩入ったところで攻撃的ショットを打つ。少しずつ前に、前に圧す展開で、最後はエースで決めるポイントを数多く稼いでいた。5-0リードの6ゲーム目、勝ち急いだのかミスをいくつか出してゲームを落とすと、一瞬不安がよぎる。ここからガラガラと崩れてしまうのではないか。心配をよそに次のゲームでしっかりとって第1セットは6-1。第2セットも多彩なショットで不安なしの6-1勝利。

「勝った~、これでナショナル行けるよ。テキサス行けるよ!!」

有頂天の本人。お金かかるし、仕事もやすまなくちゃだけど、ここは頑張って行くか、という気にさせられる。

1日目はこの2試合で終了。結果をコーチやHideに報告し、ホテルに入る。一泊70ドルほどで泊まれる近くのホテルは、午後6時までキャンセルチャージ無料。負けたら帰るつもりでいたのだが、2回戦を勝ちぬけたことで、2日目(準決勝)と最終日(決勝または3位決定戦)の日曜日まで滞在することが確定した。

レベルの高い試合に出るようになって以来勝てない日々が続いていたが、この夏は試合よりも練習を優先して、一生懸命頑張ってきた。長いトンネルの向こうに少し光が見えてきたような気がする1日目だった。