2013/01/14

アメリカ医療保険ショッピング(Aya)

アメリカの公的健康保険は、高齢者など限られた層にしか適用されない。それ以外は、個人の選択で保険会社から保険を買い、必要な医療費に備えておく必要がある。あるいは会社勤めをしている場合には、福利厚生の一環として会社が加入しているグループ保険に入ることができたりする。この時、保険料を会社が負担してくれる場合はかなり福利厚生が充実しているといっていい。

保険料は、それぞれの保険商品、家族構成、年齢、病歴などによって大幅にかわってくる。深刻な病歴や既往症があったりすると加入を拒否されることがあるし、妊娠が分かってから保険に入ることができないし、そもそも妊娠出産にかかわる費用は保険でカバーできないなど、さまざまな制約がある。

これが、低所得者や若年層の無保険者を生んでいるから、公的保険の充実(あるいは、公的保険に匹敵するしくみ)を謳うオバマ大統領の取り組みについては日本でもずいぶん報じられているかと思う。

Ishikawa Familyも、Hideが会社を辞めるにあたって医療保険を自己調達することになった。この1年半ほとんど病院にかかっていないとはいえ、さすがに無保険では何かあったときが怖い。付与された福利厚生におんぶに抱っこだったため、保険商品やその費用についての知識を身に着けることもないままヌクヌクとしていたところから、にわか勉強の始まり。

まず驚いたのが、保険料が高いこと。福利厚生はかなり充実していると聞いていたが、毎月1500ドル以上の保険料を会社が負担してくれていたらしい。かなりリッチな保険商品(自己負担少ない)であったことも、今頃になって知る。

会社ってありがたい・・・・。

いや、過去を振り返ってる場合じゃない。さてどうしようか。今までと同じ商品を購入するわけにはいかない(払えない)。そもそも、医者にかかる機会があまりない健康一家の私たちには、どんな保険商品が良いのだろうか。

にわか勉強は続く。

全般的な医療保険の仕組みについては、近隣の日本人ドクターのホームページで判り易く説明している。http://www.kobayashi-naika.com/10.html

まぁ、無難にPPOがいいだろうな(PPO=Preferred Provider Organization)とは思うが、数多ある保険会社のなかからどこがいいのか、その保険会社が複数出している商品のどれがいいのか、絞り込みは容易じゃない。自動車保険を決める時に使うような「一括見積りサイト」で試算してみたり、保険ブローカーに相談してみたり、経験者に話をきいたりして、ようやくいきついたのがPPOのなかでもHigh Deductible Health Planという種類のもの。

医療機関にかかった場合に自己負担額が大きい代わりに、保険料が比較的安く、また年間に一定額までは所得税控除の医療費貯蓄をすることができるというのが特徴で、健康で医者にかかることが少ない人に適している。私たちが購入したのは、年間自己負担上限が9800ドル(それ以上かかった場合には全額保険がカバーしてくれる)の商品。所得税控除される年間医療費貯蓄の上限は6450ドル(2013年)。月額保険料は500ドル少々。これに歯科保険を追加して申し込みをした。

申し込み時には、事細かに病歴や健康状態、喫煙歴や飲酒について聞かれ、かかりつけのドクターの連絡先も付記することが求められた。昨年治療したピロリ菌について念のため申告したからか、審査には思った以上に時間がかかってしまい承認されたのは1月に入って1週間ほど経過してから(12月末から承認されるまでの間は無保険だったということ)。

とりあえず一安心。健康に生活するべく食事睡眠に気をつけること、Yuuに怪我をさせないよう普段からストレッチや練習後のケアを怠らないこと。保険があろうがなかろうが当たり前のことだけど、高額な自己負担を念頭に改めて肝に銘じよう。

日本やスウェーデンとはまったく異なる性質のアメリカ医療保険。複雑、高額である一方、考え方によっては個人のライフスタイルや健康状態、経済状況などによって自分に合ったものをデザイン出来るという利点もあるように思う。

全員に加入義務がある公的保険でありながら、個人に選択肢がある制度なんてのは、作れないものだろうか。

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