「あの子はあんたの娘かい?ありゃナショナル・プレーヤーだよ。」
???顔の私。
「今何歳?今年9歳かぁ、そりゃすごい。この調子でやらせておけばアメリカ中どんな大学だって選び放題だね。」
へ?大学?そうなんですか・・・?。
「そりゃそうさ。どこのトップスクールだって優秀なスポーツ選手の獲得には躍起だからね。ランキング50位以内に入っておけばどのIvy Schoolだって選び放題。トップ10以内ならStanfordだって夢じゃない。しかも授業料は全額奨学金さ。じゃぁ学問で入れないのか?!って思うだろ?そりゃその可能性だってある。でもね、そっちのほうがよほど競争が厳しいんだよ。わかるだろ、どの学校にだって頭のいい子どもは山ほどいるけれど、特定のスポーツに秀でてる子どものほうが希少なんだ。だから単純に統計的に考えてもスポーツで奨学金を狙うほうが門は広い。まぁ、そのためには幼少からしっかり投資しておかないといけないけどね。でも年間5万ドルの授業料を払うと思えば今のうちからテニスレッスン料を払っておくほうが楽だろ。ここのアカデミーの他に個人コーチはついてるのかい?この辺りのトップアカデミーに彼女のプレイを撮ったビデオを送ってみるといい。大会は出てる?なら、もう関係者の目に留まってるかもしれないね。場合によっては全日制のアカデミーに入れて、勉強のほうはすべて自宅学習という手段もあるよ。いや、最後は親として子どもに何を道を選ばせるかなんだけどさ。アメリカの大学ってのはそういう仕組みなんだよ。」
まるで、テレビコマーシャルを見ているかのような流暢なスピーチはその後10分くらい続いた。あれこれをWebサイトも紹介され、アスリートの親として大学進学を視野に入れた知識を蓄えておくように、とのことだった。
以前にも似たような場面に遭遇したことはある。先のUSTA RTCキャンプに参加した折、ゲストスピーカーとして招待された16歳男子トッププレーヤーの父親が、わが子の大学進学について同じような話をしていたのを記憶している。そのときは、単なる自慢話にしか聞こえずすっかりシラけてしまったが。
大学進学のためのスポーツ英才教育。正直、考えたこともなかった。しかし大学教育に桁違いのお金が必要になるここでは、子をもつ親にとって奨学金を如何に得るかがとても重要なのは頷ける。うまれもった運動能力がある子どもには、メジャーな大学スポーツを幼いころから習わせて、モノになるかどうかを見極めるというわけか。
ところで、どこのランキングで50位以内ならIvy Schoolで、10位以内ならStanfordなのかは、ついぞ判らずじまいだった。が、不必要な情報なので深追いはしなかった。
Yuuのテニスは、大学進学のための手段ではないなぁ、どう考えても。
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