渡米一ヶ月経過。平日の生活パターンは定まってきた。午前中、家事をしたり用事のために出かけたり、休職中の東京の会社のチームメンバーの質問メールに対応したり、ぼーっとしたりしてすごした後、終業時間からはすべてがYuuを軸に動いていく。多い日は送り迎えだけで往復2時間の運転、宿題の世話は日本語も英語も(今のところは)理科算数も私がこなせてしまう。限られた時間で多くの活動をこなしつつ、充分な睡眠時間を確保するために、彼女のの毎日には大人のサポートが不可欠になっている。
一方の私、以前に比べて時間に追われるプレッシャーはうんと軽い。平日の午前中からテニスのレッスンを受けたりする贅沢も味わっているし、成長する娘の助けになってやっているという実感がある。郵便局や銀行など、仕事があった時には『一体いつ行けばいいのサ!!週末だからって閉めるなよっ。』と思っていたような場所にも楽々いけちゃうのである。洗濯物が溜まって一日に何度もまわさなくてはならなくなるような事態にも陥らない。
そんなとある平日の午前中、ふと見上げた空。いつもの青色に珍しく雲のストライプ模様がかかっていた。「わぁきれい」とシャッターを切った直後、不意にチラリと顔を覗かせた欲張りの感情。
この空、このスーパーマーケットの前でなくて、オフィスの窓から見上げたのかもしれないんだよな。
働きたい。状況が許さないのは理解していても、やはり、仕事を通じて自分のもっているわずかな知恵とエネルギーを社会に還元していく活動をしていたいと思う。今の会社のビジネスにとって重要な市場がUSなのであれば、人事の仕事をつうじてその一助になりたいという願いはもう叶わない。であれば他の会社で働くのか、働けるのか・・・?
こんなすばらしい晴天の下、贅沢な悩みで暗くなってる場合じゃない、と、その場のネガティブ感情はすぐにもみ消し成功。が、思いそのものまでは否定することはないだろう。
救いはYuuの台詞『Ayaといつもいっしょにいれてうれしいな、もうしばらくオシゴトしないでいてくれる?』。片親がいつも近くにいるという経験を、彼女は(記憶のあるかぎり)初めてしている。でも、それがずっと続くものではないことも理解している。
期限のあるものならばナオのこと、めいっぱい愉しまなくては、Ishikawa Familyメンバーの名がスタるってもんだろう。

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